Grout Producer
変位抑制自動注入制御システム
概要
薬液注入工法の施工時に懸念される「地盤変位」を抑制するため、周辺地盤の変位を随時計測し、その結果をもとに薬液の注入速度を自動で制御します。
注入速度を制御することによって、過剰な注入圧力が発生せず地盤変位が抑制され、浸透注入でより均質で高品質の改良が可能です。
また、注入データ(積算流量、注入圧力)は、デジタルデータとしてモニタリングされ、注入結果を3次元で表示し直感的に改良効果を確認することができます。
特徴
●周辺地盤の変位測量結果より、自動で流量を制御し変位を抑制
●注入結果を、3次元、色・大きさで表現可能
●モニタリング装置にて、最大16セットのグラウトポンプを制御可能
●Newスリーブ注入工法と動的注入工法を組合せて適用することも可能
Newスリーブ注入工法への適用
Newスリーブ注入工法は、外形を六角柱状にした新型の注入パイプ「ポリゴンパイプ」を採用し、長い浸透注入区間により高速で高品質な地盤改良を可能とした薬液注入工法です。広い注入間隔でも施工でき、注入孔数の削減が可能で、それにより低コスト化と工期短縮が図れます。
動的注入工法への適用
動的注入工法は、従来の薬液注入工法の利点を生かしつつ、薬液の逸散などの問題点を軽減し、薬液注入工法の品質改善と施工能率の向上を目的としています。注入速度や圧力を意図的に変化させる「動的」な操作によって、所要の改良範囲内の地盤全体に、より高密度に薬液が浸透します。
※動的注入工法は、公益社団法人鉄道総合技術研究所が研究開発した技術です。
3次元表示(Grout Conductorとの併用)
薬液注入制御・モニタリング装置「Grout Conductor」を併用することで、積算流量、注入圧力を色、球の大小で表現し直感的に注入状況を確認することが可能です。色や球の大きさのしきい値の設定、積算流量、注入圧力の表示切り替えが状況に合わせて自在に行えます。
お問い合わせ先窓口
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