CDM工法
セメント系スラリー式機械撹拌工法
概要
CDM工法はセメント系のスラリーと軟弱地盤とを混合処理機を用いて攪拌混合し、原位置で所定の強度に固化する工法です。
CDM、CDM-Mega、CDM-LODIC、CDM-Land4、CDM-FLOAT、CDM-EXCEEDがあります。
用途
構造物基礎(防波堤基礎、護岸基礎、岸壁基礎、橋脚基礎、タンク基礎、建物基礎、擁壁基礎、道路基礎、河川築堤基礎、液状化防止)
仮設的用途(止水壁、土留め壁、杭の側面拘束、地中切梁)
適応範囲
CDM工法の例
粘性土:標準 N≦8(最大 N=10程度)
砂質土:標準 N≦15(最大 N=30程度)
主な特長
● 所要強度が確実に得られる。
● 工期の短縮が可能である。
● 圧密沈下がなく、耐震性にも優れている。
● 信頼性の高い施工管理が可能である。
● 低振動・低騒音の工法である。
実績件数
多数
工法全体システム図
固化原理フロー
CDM工法の施工管理システム
CDM工法の施工管理には品質管理・出来形管理等があります。施工管理システムの導入により施工状況をリアルタイムに把握できるため、信頼性の高い施工が行えます。
大径型深層混合処理工法(CDM-Mega工法)は、従来の二軸機(φ1000mm×2)の良さを継承しつつ、改良径を φ1200mm〜φ1300mmにまで拡大することにより、工期が短縮でき、コストも低減できます。 |
■CDM工法施工機械の組合せ
改良径 | 区分 | 10m以下 | 20m以下 | 30m以下 | 40m以下 |
φ1000mm ×2軸 |
深層混合処理機 | 45kw×2軸 | 55〜60kw ×2軸 |
75〜90kw ×2軸 |
90kw×2軸 |
リーダー長 20m | リーダー長 30m | リーダー長 40m | リーダー長 50m | ||
25〜27t吊り | 35〜37t吊り | 50〜55t吊り | 50〜55t吊り | ||
発動発電機 | 250kVA | 300kVA | 450kVA | 450kVA | |
125kVA | 125kVA | 150kVA | 150kVA | ||
セメントスラリープラント | 20㎥/h | 20㎥/h | 20㎥/h | 20㎥/h | |
バックホウ | 0.6㎥ | 0.6㎥ | 0.6㎥ | 0.6㎥ |
■CDM-Mega工法施工機械の組合せ
改良径 | 区分 | 20m以下 | 30m以下 | 40m以下 | 摘要 |
φ1200mm ×2軸 |
深層混合処理機 | 75〜90kw×2軸 | 90~110kw×2軸 | 90~110kw×2軸 | |
リーダー長 30m | リーダー長 40m | リーダー長 50m | |||
発動発電機 | 450~600kVA | 600kVA | 600kVA | 処理機用 | |
200kVA | 200kVA | 200kVA | プラント用 | ||
セメントスラリープラント | 40㎥/h | 40㎥/h | 40㎥/h | ||
バックホウ | 0.6㎥ | 0.6㎥ | 0.6㎥ | ||
φ1300mm ×2軸 |
深層混合処理機 | 90〜110kw×2軸 | 90〜110kw×2軸 | ||
リーダー長 30m | リーダー長 40m | ||||
発動発電機 | 600kVA | 600kVA | 処理機用 | ||
200kVA | 200kVA | プラント用 | |||
セメントスラリープラント | 40㎥/h | 40㎥/h | |||
バックホウ | 0.6㎥ | 0.6㎥ |
CDM-LODIC工法は、周辺地盤や既設構造物への影響を最小限に抑える深層混合処理工法です。CDM工法は、他の地盤改良工法に比べて、もともと変位の少ない工法として広く採用されてきましたが、変位低減深層混合処理工法(CDM-LODIC工法)では、従来の撹拌混合翼の上部にスクリューを取り付け、セメントスラリーの投入量に相当する土量を排出することにより周辺の地盤や構造物に影響を与えることなく施工することを可能としました。 本工法のスクリューの形状には、連続型、断続型、プロペラ型などがあります。また、適切な排土量を管理する新開発の施工管理計により、信頼の高い施工を行います。 |
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CDM-EXCEED工法
●φ1,600mm×2軸の大口径施工により大幅なコスト縮減と工期短縮が期待できます。
(打設長15mの場合、最大約25%のコスト削減、最大約50%の工期短縮が可能です。)
●内圧緩和翼を標準装備することで、スラリー吐出やエアー削孔による地中内圧をスムーズに地上に排出します。
●地盤特性、材料特性、機械特性を総合的に検討し、施工仕様を決定するプロセス設計を導入することで撹拌効率が向上し、より高品質でバラツキの少ない改良体が得られます。
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