AE測定による岩盤斜面安定性監視システム
アコースティック・エミッション(微小破壊音)測定を用いて、斜面の安全性を監視するモニタリングシステム
概要
AE測定は変位監視型手法に比べ、早い段階で岩盤の異状が検知できる手法であるとされています。当社のAE測定による岩盤地下空洞の安定性監視の知識と経験をもとに、AE測定による岩盤斜面安全監視システムを完成させました。
用途
・工事中の安全監視
・落石危険区域での安全監視 等
主な特長
●岩盤斜面の安全をリアルタイムでモニタリング
リアルタイムに岩盤斜面の安定性を評価します。
●岩盤崩壊の予兆現象を捉えます
AEイベント数と波形周波数変化から、岩盤崩壊を予測します。AE信号とノイズの識別も自動かつ迅速に行えます。
●無線による遠隔計測が可能
無線によりデータの送信、ロガの制御を行えるので、信号線の敷設が不要であり、高所や急峻な斜面でも、遠隔操作による計測・監視が可能です。
実績件数
岩盤斜面対策工事現場(4件)
切土・斜面対策工事現場(2件)
参考文献
庄子邦彦,田中尚,大場照一,本間誠:岩盤斜面掘削工事におけるAE特性を利用した安全性の確認,第11回岩の力学国内シンポジウム講演論文集,2002.
宇次原雅之,藤井真希,田仲正弘,金川忠:AEの発生頻度と波形周波数に着目した岩盤斜面安全監視手法の現場適用,土木学会第62回年次学術講演会,2007.
宇次原 雅之,金川 忠,石田 毅:AE測定による岩盤斜面安定性監視手法と適用事例—周波数の変化を指標とした安定性評価手法と無線式AE測定装置について—,非破壊検査協会第17回AE総合コンファレンス,2009.
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