技術情報

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自生種回復緑化工法

森林表土に含まれる埋土種子を利用し自生植物による植生の回復が可能な 法面緑化工法

  • 農業農村整備民間技術情報データベース No.0374

概要

・埋土種子を含んだ森林表土(落葉層を含んだA0層、およびA層)を容易に採取する技術と耐浸食性の高い法面緑化工法とを組み合わせた、生物多様性の保全に対応した自然回復型の緑化工法です。
・埋土種子を利用することで、従来から多用されてきた外来植物などの他地域からの植物材料を使用せず、地域の植生を回復させることができます。

用途

・郷土種,自生種の再生が求められている場所。
・国立・国定公園の特別保護地区など外部からの植物の導入が禁止されている場所。
・施工地周辺が,自然林など樹木に囲まれている場所。

適用範囲

・法面勾配は1:0.5(約63度)よりも緩いこと(1:0.8〜1:0.5勾配では、緑化基礎工を検討し,吹付法枠工や連続繊維補強土工などの採用も考慮する)
・土質条件は制限無し(硬岩の場合でも,連続繊維補強土と併用し,木本植物の生長に必要な生育基盤厚を確保すれば可能)

主な特長

・森林表土中に含まれる埋土種子を使用し、外来植物を使用しません。
・埋土種子量が多い、落葉・落枝を含む森林表土最上部層を利用できます。
・採取条件に合わせた最適な表土採取システムで、容易に森林表土を採取できます。
・森林表土は吹付材料に適した土壌構造へ改良し、吹付時のホース閉塞がありません。
・植生工には、建設発生土を利用した循環型リサイクル緑化工法の選定も可能です。
・施工は、モルタルガンによる一般的な吹付が主で特別な機械を必要としません。

施工システム

実績件数

27件(2022年度)

ダウンロード

自生種回復緑化工法カタログ(4731KB)

お問い合わせ先窓口

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03-5645-5062