植物誘導吹付工
植物発生材(伐採木・流木等)を植生基盤材にリサイクル
概要
建設工事等で発生する植物発生材(根株・幹・枝葉等)を利用した生育基盤材で、自然回復を図る緑化工法である。
施工方法
施工は吹付により行う。
1)植物発生材に肥料・浸食防止剤・種子を混合したもの
2)添加剤(はえるちゃん)
を別々に圧送し、吹付ノズル先端で混合後吹付ける。
植物発生材に侵食防止剤等を混ぜる | ノズル先端で「はえるちゃん」と合流後、吹付 |
標準配合(1m3あたり)
名称 | 仕様 | 単位 | 数量 |
---|---|---|---|
破砕材 | 1.0〜1.5in(38mm) | ℓ | 1,500 |
添加材 | はえるちゃん | kg | 50 |
肥料 | 高度化成肥料 | kg | 4 |
侵食防止剤 | 高分子樹脂系 | kg | 5 |
主な特長
・伐採によって生じる植物発生材をチップ化した破砕材を有効活用できます。
・破砕材に保肥性・保水性の条件を満たす材料を添加混入することで、植物の発芽生育に適した環境を形成できる。
・破砕材は、緑肥の原料やマルチング材としても優れている。
・通常の緑化工法に比べ早期の緑化被覆は期待できないものの、約1年経過時点では一般的な植生基材吹付工と同様の植被率が得られる。
施工事例
地形改変前(あらかじめ植物発生材を採取) |
植物誘導吹付工施工後半年(ヤシ繊維マット併用) |
施工後1年 |
関連情報
◆他の材料による植生基盤材へのリサイクル工法
・植物発生材+現地発生土>>ネッコチップ工法
・現地発生土(表土・掘削土・建設発生土(脱水ケーキ等))>>カエルドグリーン工法
・掘削土>>つるかめソイル工法
・森林表土>>自生種回復緑化工法
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