建設発生木材の有効利用でコスト削減を実現
ネッコチップ工法
発注者からの課題
近年、地球的規模の環境破壊や資源の枯渇が、現実的な社会問題として位置づけられ、2000年に建設リサイクル法が制定されました。このような社会状況の中、従来は廃棄や焼却処理されてきた建設発生木材をリサイクル利用する必要性が高まってきました。新潟県のN河川改修工事でも、工事に伴い大量発生する伐採木や竹などの処理方法に苦慮しており、「産業廃棄物として焼却処分する以外に、リサイクルによるコスト削減も同時に期待できる工法を提案してほしい」との要望がありました。
日特建設の提案
そこで日特建設では、河川改修工事で発生する法面の緑化工事に、現地で発生する伐採木や竹を粉砕処理し、盛土材にも使用できない細粒分の多い現地発生土と混合して、植物の生育基盤を造成する「ネッコチップ工法」を提案しました。提案に当りネッコチップ工法が当地で生かされる特徴は、以下の通りです。
●伐採木や竹を粉砕処理した後、即時に使用可能で堆肥化させる必要がないため、工期や手間が縮減できる。また、一般的なリサイクル堆肥化工法の場合は、広いストックヤードを長期間必要であるが、本工法ではこのような条件を考慮する必要がない。
粉砕処理された伐採木,竹 |
●バックホウをベースとした撒き出し機による機械化施工を行うため、従来の吹付工法に比べ施工能率が非常に高い。
法面への撒き出し状況 |
●従来の法面工法と比べ、廃棄物とされていた伐採木や竹、細粒分の多い現地発生土を生育基盤材として有効利用することから、施工費や産業廃棄物処理費を含めたトータルコストが大幅に削減できる。
以上の特徴を最大限発揮して、第1回目の施工を完了し、発注者に満足して頂ける結果を残すことができました。
お問い合わせ先窓口
技術の詳細については、以下よりお気軽にお問い合わせください。