壁式地盤改良工法(パラウォール工法)
概要
壁式地盤改良工法は、盛土横断方向にセメント系深層・中層改良により改良体を連続打設して横断壁を造成し、その上に浅層改良盤を構築する軟弱地盤対策工法で、大幅に盛土の沈下を軽減できます。更に、着底または非着底の変位抑制壁を設けることにより、周辺地盤の沈下と変位を抑制できます。
特徴
①従来の杭式改良より少ない改良土量で盛土、周辺部の沈下を低減できます。
・横断壁・浅層改良盤とそれらに囲まれた未改良領域が一体化し、圧密沈下対象層が横断壁下端以深のみに減少
・横断壁・浅層改良盤側部の周面摩擦力により沈下対象層への載荷荷重が減少
②盛土横断方向に改良体が設置されるため地下水の流れを阻害しません。
③横断壁に囲まれた未改良領域が拘束されることにより耐震性能が大幅に向上します。
④横断壁・浅層改良盤とそれらに囲まれた未改良領域が一体的に沈下するので、盛土天端の不陸がほとんど生じません。
⑤埋没クリークなどの地質リスクがあっても、盛土の安定性への影響が少なく、局所的な沈下が生じ難い。
<用途>軟弱地盤上に盛土を構築する道路・河川・港湾事業

施工後1年経過の盛土及び天端状況
従来技術とのコスト比較
●盛土、地盤条件: 盛土高さ:8.0m、軟弱層厚:21.2m
●設計水準: ・盛土天端の沈下量:供用後3年間で30㎝以下
・官民境界(法尻から2m離れ)の沈下量:盛土開始から5㎝以下
外部URL
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