技術情報

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ファイバーソイル緑化ステップ工法

無土壌法面に緑豊かな植生を復元する『無機質系植生基材吹付工』

  • 農業農村整備民間技術情報データベース No.0373

概要

ファイバーソイル緑化ステップ工法は、ファイバーソイルを植生基盤として、岩盤面、ずり捨場、既設モルタル・コンクリート吹付面等の無土壌法面にステップ状に吹付造成することによって、これらの地山でも永続緑化を可能にした工法です。

主な特長

● ステップ吹付により植物の生長に必要な有効生育基盤厚が平均吹付厚さの約2倍見込め、経済的に基盤厚さを確保できます
● 凸部と凹部が等高線上に形成できるため、表流水の分散効果が働き耐降雨浸食性能が向上 します
● 水平部が出現するため植物生育が有効になるほか、急勾配箇所でも植生の生育が可能 です
● 基盤材料の主成分は砂質土と有機物とのがバランス良く配合されており、基盤の衰退、減少が少なく永続的に存続可能 です
● 無土壌岩盤や既設コンクリート法面に多くの実績を有し20年以上経過しても順調に植物が生育します

一般的な植生基材吹付工との比較

項目 ファイバーソイル
緑化ステップエ法
一般の
植生基材吹付工法
基盤材料の特性 無機質系主体(砂質土) 有機質系主体(バーク堆肥、ピートモス)
安価で現場発生土の使用も可能 ピートモスは輸入品である
吹付厚 部分的に厚い生育基盤を造成できる 平滑で均一な厚みである
経済的に有効土層厚を確保できる 有効土層厚の確保には全面を厚く吹く必要がある
吹付形状 ステップ状 平滑状
緩勾配部には飛来種子の固定、降水による表面水・浸透水の分散効果がある 飛来種子の固定は困難、降雨時には表層水が流れる
永続性 地山との付着に優れ、基盤の経年変化が少ない 地山との付着に劣り、基盤が劣化しやすい
ライフサイクルコスト 初期の生育は劣るが、衰退した場合にも基盤が保持されるため追肥や追播種で対応できる 初期の生育は良好であるが、衰退した場合に基盤まで流出し、再施工が必要となる
備考 安定した基盤に植物が生育する法面 基盤が流れ去り荒廃した法面
コンクリート面上に施工した
ファイバーソイルの様子
硬質岩盤面に施工した
有機質基材の様子

実績件数

1,006件(2020.5現在)

吹付施工概略図(モルタル面上の緑化事例)

お問い合わせ先窓口

技術の詳細については、以下よりお気軽にお問い合わせください。

03-5645-5062