技術情報

Technology

EGNアンカー工法

盛土地盤に適した地山補強土工

概要

 EGNアンカー工法とは、主に低強度の盛土地盤を対象とする地山補強土工法です。
加圧注入により定着材を拡張させることで、従来の鉄筋挿入工と比較して砂質土地盤で2倍以上、粘性土地盤で1.5倍以上の引抜き抵抗力を発揮します。

表面材と組み合わせた適用例 概要図
 

特徴

●大きな引抜き抵抗力
加圧注入による定着材拡張と加圧脱水効果で、大きな引抜き抵抗力が期待できます。
●専用注入材
耐加圧脱水性能を有する専用注入材により、流動性を保持し、定着材の拡張を行えます。
 ※加圧注入時でも脱水し難い性能
●工期短縮
打設本数の削減、補強材長の短縮を図ることができ、工期短縮が期待できます。

標準適用範囲※

 地盤種類 標準拡張体径   補強材長
 砂質土地盤 N値≦10  Φ230�o 2.0m≦L≦7.0m
 粘性土地盤 N値≦5  Φ150�o

※施工に先立ち、要求性能を満足できるか確認する、適合性試験の実施を推奨します。

引抜き抵抗力増加のメカニズム

 定着材の加圧注入に伴い周面積の増加、地盤の圧密、注入材の加圧脱水等の効果により周面摩擦抵抗力が増加し、大きな引抜き抵抗力が期待できます。
 本工法において最も高い効果が期待されるのは、N値が5以下の緩い砂質土地盤の場合になります。

定着材拡張による引抜き抵抗力増加のメカニズムの概要

掘り起こした補強材

盛土地盤に適した地山補強土工法

●耐加圧脱水性能を有した注入材

 加圧脱水率が大幅に低減することで、加圧注入時でも脱水を抑えて比較的長時間流動性を保つことができるため、定着材をより大きく拡張させることができ、大きな引抜き抵抗力が期待できます。

注入材加圧脱水率の比較

●従来の鉄筋挿入工とEGNアンカーの比較

引抜き抵抗力の比較
極限周面摩擦抵抗力度の比較

EGNアンカー工法施工手順

ダウンロード

EGNアンカー工法カタログ(5307KB)

お問い合わせ先窓口

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03-5645-5062