日建連「土木賞」3年連続で関係者表彰

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2023.01.22

お知らせ

2022年11月25日、The Okura Tokyo(東京港区)において、一般社団法人日本建設業連合会が主催する「日建連表彰2022」の表彰式が開催され、第3回土木賞12件(特別賞2件を含む)、と第63回BCS賞として15作品が顕彰されました。その中で、当社がPSアンカーの施工を行った「千本ダム耐震補強改修プロジェクト」が第3回土木賞を受賞し、当社は関係者として表彰されました。なお当社は、第1回土木賞「八ッ場ダム本体建設工事」(関係者表彰)、第2回土木賞「北薩横断道路 北薩トンネル出水工区」(関係者表彰)に続く3回続けての表彰となります。

表彰式にて(左から5人目が和田社長)


土木賞とは、一般社団法人日本建設業連合会により2020年に創設された、良好な土木資産を創出し、わが国の国民生活と産業活動の基盤の充実に寄与することを目的とした、生活、経済を支える社会基盤である優良なプロジェクト・構造物を表彰するものです。


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※以下の写真・工事概要は、一般社団法人日本建設業連合会より提供

 第3回 土木賞 千本ダム耐震補強改修プロジェクト


工事概要

所在地    : 島根県松江市東忌部外
施設管理者  : 松江市上下水道局
設計者    :一般財団法人ダム技術センター
           :中電技術コンサルタント株式会社
施工者    : 株式会社大林組
関係者    :日特建設株式会社
            大林道路株式会社
            株式会社藤井基礎設計事務所
            田部石材株式会社
着工年月  : 2019/7/5
竣工年月  : 2020/12/23

受賞理由 :

   千本ダムは、1918年に完成した粗石コンクリートによる重力式ダムであり、築100年を超えた今も現役の水道専用ダムとして機能し、2008年には国の登録有形文化財に指定され、市民にも親しまれている。
 ダム堤体の安定性を照査した結果、地震時に堤体が不安定になるリスクがあると判明したため、耐震補強が必要となった。
 堤体は築100年を経過した粗石コンクリート製であり、堤体弱部への対応が必要だった。そこで、アンカーの設置間隔は通常より狭くして荷重を分散させた。そのほか、堤体頭部の一部を除荷し、「フルボンド」と呼ぶ構造を用いてアンカーの全長で緊張力を受け持つこととし、堤体頂部の負担を軽減するといった工夫も取り入れた。
 本工事は、インフラの機能と歴史的価値を守りながら、工期と工費を大幅に抑えて耐震補強を成功させたことが評価され、日建連表彰土木賞に値するものと認められた。
 

千本ダム耐震補強改修プロジェクト - 日建連表彰 土木賞 | 日本建設業連合会 (nikkenren.com)

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第2回 土木賞  北薩横断道路 北薩トンネル出水工区



工事概要

所在地  : 鹿児島県出水市
施設管理者:鹿児島県
設計者  : 熊谷・西武・渡辺・鎌田特定建設工事共同企業体
施工者  : 熊谷・西武・渡辺・鎌田特定建設工事共同企業体
関係者  : 応用地質株式会社
           日特建設株式会社
           笹島建設株式会社
着工年月:2009年3月16日
竣工年月 :2017年3月17日

 

受賞理由:

北薩トンネル出水工区は、鹿児島県北西部と鹿児島空港とを結ぶ北薩横断道路における延長4,850mの北薩トンネルのうち、延長2,610mの西側工区である。本工事では、トンネル掘削中に環境基準値を超えるヒ素含有の大量湧水が発生した。恒久 的なヒ素処理施設の設置や長期の運用管理は経済面から到底許容できず、ヒ素含有湧水の大幅減水が最重要課題となった。そこで、種々の検討をもとに、最大湧水区間100mにおける湧水量を現状の150m3/hから40m3/hに減水させることを目標とし、トンネル掘削後に坑内からリング状地山改良ゾーンを構築する「RPG(RING-POST-GROUTING)工法」を開発した。
 山岳トンネル工事においては、地質構造や地形条件などが設計段階での設定と実工事時で異なることが多いが、「RPG工法」は、トンネル掘削後の湧水状況などに応じて実施対応でき、さらに、従来のウォータータイト構造では適用困難な100m超の地下水位にも適用可能である。このような有用なポストグラウチング減水対策の確立が高く評価され、日建連表彰土木賞に値するものと認められた。

北薩横断道路 北薩トンネル出水工区 - 日建連表彰 土木賞 | 日本建設業連合会 (nikkenren.com)

 

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第1回土木賞  八ッ場ダム本体建設工事


 工事概要

所在地  :群馬県吾妻郡長野原町川原湯他
施設管理者:国土交通省関東地方整備局
設計者  :日本工営株式会社
施工者  :清水・鉄建・IHI 異工種建設工事共同企業体
関係者  :大阪砕石エンジニアリング株式会社
      株式会社石井組 / 株式会社エスシー・マシーナリ
      株式会社セイア / 株式会社南星機械 
      株式会社睦商事 / 白岩工業株式会社 
      東京索道株式会社 / 日特建設株式会社
      日本基礎技術株式会社 /水谷建設株式
      山崎建設株式会社 / 大和工機株式会社
      神戸鉄工建設株式会社
着工年月 :2014年8月21日
竣工年月 :2020年3月31日

受賞理由:

八ッ場ダムは利根川の支流の吾妻川に建設される堤高116m、堤頂長290.8mの重力式ダムで、洪水調節、流況改善、新規都市用水供給、発電を目的としている。
試験湛水開始直後の2019年10月に東日本を直撃した台風19号においては7,500万㎥以上の洪水を貯留し、下流域の洪水被害軽減に貢献したことが広く報道された。その際のダムの漏水量は同規模のダムの1/50程度できわめて良好な品質であることも確認された。
数々の施工プロセスの改善による大幅な工程短縮と高い品質確保を実現した本技術は、今後のダム建設においても大いに参考になるとともに、ダムによる治水効果を広く示したことは、土木技術に対する社会的評価の向上に大きく貢献するもので、日建連表彰土木賞に値するものと認められた。

八ッ場ダム本体建設工事 - 日建連表彰 土木賞 | 日本建設業連合会 (nikkenren.com)

 
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詳細は、以下をご参照ください。

日建連表彰 | 日本建設業連合会 (nikkenren.com)