概要
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廃棄物最終処分場において、シートに破損が発見された場合、処分場周辺の地下環境汚染を防止するためにその部分を速やかに補修する必要があります。
本工法は、開削法による補修が難しい廃棄物の埋立て高さが数m以上の場合におけるシート破損箇所の補修工法であり、「しゃ水シート機能管理システム(Mr.
センサー)」によってシートの破損位置を検知して行います。シートの破損は、最適なボーリング削孔方法及び補修材の注入方法を採用して、廃棄物や保護土を撤去することなく、確実に補修されます。
補修後は Mr. センサーにより再度検査を行い、確認します。 |

補修工法の概要 |
特長
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- 削孔は、先端ジェット水で無回転圧入し、シートに一切損傷を与えないように工夫しています。
- 注入は、保護土内部に超高圧水+エアーによって間隙を造成するため、確実で十分な厚さの補修ができます。
- 一回の注入で直径1〜3m程度の補修ができます。
- 補修材は、保護土と混ざりあうことなく固化し、確実にシート破損箇所に充填されます。
- 補修材は、シートの材質等を考慮して選定できます。
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施工手順
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(1)ケーシング削孔 |

(2)二重管建込み |

(3)保護土洗い出し |

(4)補修材注入開始 |

(5)補修材注入 |

(6)パッカー注入 |
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補修実習実験での施工状況
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超高圧水+エア−噴射状況
(吐出圧力:10〜20MPa) |
補修材固化体(保護土撤去後)
保護土と混ざり合うことなく固化
(直径約1m) |
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補修実証実験における検査例
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しゃ水シートの破損箇所はインピーダンスが小さくなり、Mr. センサー
で赤く表示されます。(左図) 補修作業により破損箇所のインピーダンスが大きくなり、Mr.
センサーで青く表示されるので、補修されたことが確認できます。(右図)
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