技術情報

急傾斜地岩盤における崩落対策工事

ジョインロック工法

発注者からの課題


今回の案件の急傾斜地は、北海道豊浜トンネルの岩盤崩落事故をきっかけとした発注者の調査で、崩落防止対策の緊急度が高いと指摘された箇所です。発注者サイドでの検討の結果、崩落防止対策として、アンカー工やワイヤーロープ掛けなどが採用されることになりました。岩盤にアンカーやロックボルトを施工する場合、岩盤にある程度の安定性がないと施工に危険が伴います。そこで当地区では、対策工の施工に先立ち、補助工法として岩盤接着工を施工することを決定。後に続く対策工の早期実施が望まれるので、岩盤接着工を迅速かつ安全に施工する必要がありました。

日特建設の提案


従来の岩盤接着工法はロープ足場によっており、施工の確実性および効率が低く危険性は高い。そこで、当社の得意とする注入技術を駆使し、接着材も新たに開発して、パイプ足場上から施工する方法(ジョインロック工法)をご提案しました。本工法の特徴は以下の通りです。
(1) 従来に比べて流動性のよいモルタルを使用し、細かい割れ目にも注入する。
(2) ダムグラウチングの技術を取り入れて流量計を使用することにより、岩盤に圧力をかけないよう流量を制御する。
(3) 施工中の岩盤の崩落を事前に察知するため、危険と思われる箇所には計器を設置し監視する。

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施工前

従来、既存斜面に生育している樹木は、全て伐採し地山表土を取り除き、整形した後に法面対策工を実施していましたが、このような方法では、環境の改変が大きいことや、伐採や地山表層の整形に多大な費用が発生します。既存木を保全しなが急傾斜地崩壊対策を実施したことで、環境の改変を抑え緑の斜面空間を創造しました。

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施工中

施工期間中において軽微の落石は発生したが、従来の工法より短い工期で安全に施工を完了することができました。