ネッコチップ工法研究会発足

平成11年4月15日

審査証明を機に全国展開

 熊谷組、日特建設など建設関連6社は、建設工事で発生する伐採樹木を有効利用するネッコチップ工法の普及を図るため、工法研究会を設立した。同工法が建設大臣の技術審査証明を先端建設技術センターから取得したことを機に、ゼネコン、道路会社、資機材メーカーらで研究会を発足。同研究会では、ゼロエミッションが実現できるリサイクル緑化工法としての特長を生かし、全国展開に向けた各種の普及活動を本格化する。

 ネッコチップ工法は、熊谷組が97年に開発した。同工法は、造成工事などで発生する伐採樹木や木の根を針状のチップ材に加工した上で、現地の発生土や種子、添加剤などと混ぜ合わせ、のり面を緑化するための基盤材として有効利用する。同種の既存工法と比べ、基盤材の補強効果に優れるとともに、効率施工を実現できるのが大きな特長となっている。

 熊谷組では、伐採樹木の粉砕技術を確立しているほか、製造した基盤材をのり面に効率良くまき出す専用装置の開発に成功。98年度末までに、立命館アジア太平洋大学造成工事(大分県)や希望が丘西土地区画整理事業(宮崎)などで約3万3500平方メートルの施工実績(試験施工含む)がある。

 ネッコチップ工法研究会は、熊谷組、日特建設(事務局)、ガイアートクマガイ、三豊テクノコンストラクション、マルマテクニカ、ハイモの6社で構成される。会長には日特建設の糸林芳彦特別顧問が就いた。

 研究会の活動計画によれば、同工法の運用領域の拡大に向けた技術開発や、積算も含めた技術資料を整備する。また、施工する専門工事業者を準会員として募集していくとともに、複数の建設現場でチップ材を有効利用するためのネットワーク化について検討する。今後の技術テーマには、既存の長大のり面や多段のり面でも効率施工できるシステムの開発を設定している。

日刊 建設工業新聞
1999年4月15日より