技術フラッシュ

景観を守りながら法面補強

日特建設は、樹木を保全しながら急傾斜地の崩落を防止する「複合補強土工法」を実用化。愛知県豊田土木事務所発注の急傾斜地崩壊対策工事に採用した。

既存の樹木を切らないようにすると、受圧板を均等に配置することができない。不規則に配置した受圧板によって法面を安定させるため、受圧板をアンカーの上下左右にロックボルトを打ち込んでいる。従来の法面補強工法では、樹木を伐採し、法面を掘削、成形していた。これに対して複合補強土工法は、国定公園など特に景観や環境が重視される地域に有効。施工の際に足場が不要なので、工事費は従来工法以下に抑えられる。今回の工事では、現場打ちコンクリートで成形した受圧板の周囲を間伐材の有効活用を図っている。

同工法は、(財)砂防・地すべり技術センターが考案したアイデアをもとに、日特建設が構造計算や実験などを重ねて実施工にこぎ着けた。(2月)


NIKKEI CONSTRUCTION
2001年5月11日より