技術情報

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ネッコチップ工法

概要

伐採木を破砕した生のチップ材と現地発生土(表土)を緑化基材として利用するリサイクル緑化工法です。
森林表土が含まれる発生土を生育基盤材料として利用することにより、自生種による緑化復元が可能です。
また、伐採木などをリサイクルすることにより、廃棄物の発生量を抑制しゼロエミッションに貢献します。

用途

・法面緑化(切土・盛土法面、荒廃裸地など)を必要とする道路・ダムなどの建設工事
・伐採木や表土(建設副産物)のリサイクルが必要な工事
・切土法面 法面土工・整形後1段ごとに施工できる法面

適用範囲

■適用可能な範囲
・法面勾配1:0.8より緩勾配の切土・盛土法面、荒廃裸地、急傾斜地等に適用可能

■適用できない範囲
・法高60m以上(ポンプ圧送方式)

主な特長

・表土に含まれる埋土種子による自然復元と伐採木のリサイクル利用が同時に行えます。
・生育基盤の半分が土であるため、基盤材が腐食分解し難く長期安定した基盤が保持されます。
・現場内で発生する伐採材や現地発生土を現場内で有効利用することができます。
・従来のモルタルガンでは吹付圧送が困難であった大きな針状のチップ材料までも、撒き出し機による効率的な施工(モルタルガンの吹付に比べて2倍以上)が可能です。

施工フロー

実績件数

406件(2020.5現在)

参考文献

・土木施工 45(5) (578) pp.57〜62 2004/5 「事例 自然環境の保全とリサイクル技術–ジオファイバー工法とネッコチップ工法 (特集 緑を活かす)」堀江 直樹 , 横塚 享

お問い合わせ先窓口

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